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設計・デザイナーの方へ「新設・新築」「リフォーム・リノベーション」「建築石材選定の基礎」

「石材は価格が高い」
「施工が難しい」
と思われていませんか?

石材はタイルや樹脂パネルと比較して施工が難しいと思われてはいませんか。
たしかに石材は選定を間違えるとヒビやカケが発生してしまったり、切り落とした面を磨くといった作業が必要な場合もあります。加工においても熟練した職人が必要なケースもあります。
ただし実際のところ建築用石材を使用する場合、上記のように職人が必要なケースはむしろ少ない方です。施工が簡単な石材も多数存在し、ケースバイケースで使い分けることが重要となります。
階段等に使用する場合は、石材の側面を磨く必要がありますが、それ以外のケース、例えば敷石や飛び石で用いる場合やワンポイントで使用する場合は特別な石材に関する知識や技能がなくとも施工は可能です。
石材は天然素材ですが、タイルやパネルにはない独特の質感を備えており、建築物の部分(たとえば玄関床のみ)に使用することで、大きく質感をアップさせることが可能です。

石材とタイル、
樹脂パネルの特性比較

実際の使用場所において建築用石材との比較対象となるのはタイル、樹脂パネルが中心です。一般的には石材、タイル、樹脂パネル、の順に価格が高くまた施工も難しいと思われがちですが、これらは使用する材料や面積、用途によって大きく変動します。使用場所や用途を抑えた素材の選定が重要となります。

石材タイル樹脂パネル
特徴自然素材
ひとつとして同じものはない
工業的に大量生産、大量消費
均一
工業的に大量生産、大量消費
均一
設計価格の目安6000~40000円/㎡4000~20000円/㎡1000~10000円/㎡
施工のしやすさ

一部商品は石材に慣れた職人が必要

例)断面が外観に出る使用箇所は、
コバの処理が必要(現場では慣れていないと難しい)

現場での加工が発生する 素人でも加工できる
生産産地の特徴世界各地それぞれで産出各地の地質によって成分、
組成が異なる
原料があればどこでも製作可能どこでも製作可能
歴史5000年以上前から日本では昭和初期(現在のもの)昭和後期
変化のしやすさ経年変化しやすい経年変化しにくい経年変化しにくい
トレンド

大きく変わらない

メインの建築資材からアクセントや部分使用が増えている。
使い方の幅は広がった

デザイン変化が早い デザイン変化が早い

石材選定のポイント

石材の価格を見ていただくと、「意外と値段は普通だ」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
石材を建築素材として使うと高い、というイメージは屋内外床やアプローチ、階段といった広い面積に石材を使うことが多かったからかもしれません。
近年のトレンドとしては、石材も多品種少量での使用が増えています。
「床一面を大理石で」のようなケースは減り、浴室の壁だけ、玄関床だけ、ダイニング周りの一部、のようにポイントで石材を使うケースが増えています。石材は昔からある素材ですが、タイル以上に周りのデザインに印象が左右されるため、使い方のバリエーション自体はむしろ数が増えてます。
石材選定においてはいくつかポイントがあります。

大きく分けると ① 使用場所 ② テイスト の2つです

POINT01 使用場所

まず使用場所において注意しておきたいのは水が掛かる場所かどうかです。石材の中には水をよく吸う石材と吸わない石材があります。水の吸いやすさは石材の割れや反りといった点に関わるため、とても重要な点です。
また浴室床等に使用する場合は、表面を滑りにくいように、表面処理(サンドブラスト)で凹凸をつける工夫も必要です。
次に気を付けておきたいのは、石材を屋内か屋外どちらで使用するかという点です。屋外の場合、直射日光による影響や塩害といった影響を考慮する必要があります。石材に汚れがつきやすいかどうかといった点も考慮すべき点となります。
最後に気をつけておきたいのは重量の問題です。これは石材の密度の問題もありますが、石材を薄い形状に加工できるかといった点も重要となります。特に建物の外壁や内壁に使用する石材の場合、重量が増えると建築物への負荷や、価格面への影響も大きくなってきます。ワンポイントで壁際に使用する場合は、概ねどの建築石材でも問題は少ないですが、壁の一面や全壁を石材づくりとするような場合は注意が必要です。

POINT02 テイスト

石材は自然素材のため一点一点色合、色調、質感が異なります。また同じ種類の石材でも微妙に表情が異なり、その点も魅力となります。また石材の由来でも表情が大きく異なり、例えば地表に出た溶岩が固まったバザルトストーンなどはモノトーンでかつ表面に力強さがあります。また古来から建築物に用いられている御影石(グラニット)は、日本でも敷石などに昔から用いられてきたため和のテイストを強く感じる石材となっています。
キッチンの天板や応接間、ロビーなどに用いられる大理石は、多くの方が西洋のイメージを感じるテイストを作ることができます。もちろん石材を用いる環境によって与えるイメージも大きく変わりますので実際のサンプルを確かめての採用をお勧めいたします。
建築石材ライブラリを輸入するミツル陶石ではサンプル送付も行っておりますのでお問い合わせフォーム等からお気軽にサンプル請求ください(サンプル無料の石材と有償の石材がございます)。

知っておきたい石材の種類簡単な施工で使える石材もあります

建築用石材は、石材の種類や使用箇所によって現場での加工が必要なものもあります。しかし、タイル屋パネルと同じように接着剤で貼り付けるだけで施工が完了するような商品もあります。これらの商品は予め側面への加工が施されていたり、適切なサイズにカットされており、現場に合わせて柔軟かつ迅速な施工が可能です。 現場での作業工数を減らすことのできるような石材の商品も多数存在し、比較的安いコストで高い質感を備えた石材を用いることが現在では可能となっています。ニュース等でもお知らせしておりますので、ぜひWEBサイトをご覧頂き、併せてメールマガジンのご登録も頂ければと思います。誰でも扱える建築石材の新商品も適宜ご案内しております。

レリーフ石材

  • 石材に彫刻を施した加工石材
  • 立体感と高級感を備える
  • パターンはオーダー可能(オリジナルも可能)
  • パネルの形でご提供するため、誰でも施工できる

パネル石材

  • 現場で接着剤で貼りつけるだけのため、誰でも加工できる
  • ㎡単位でご注文可能