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外壁の建材にぴったりなのは?通常の建材と石材を比較

外壁の建材にぴったりなのは?通常の建材と石材を比較

本記事では外壁材の種類・特徴を解説しながら、石材との比較をしていきます。

窯業系サイディング

サイディングとは板材の外壁材の総称です。工場で生産されるので品質が安定しています。

サイディングにはその素材によって窯業系・金属系・樹脂系・木質系があります。
窯業系サイディングはセメントと繊維質などの原料を板状に成形したものです。
サイディングメーカーでは石目調・木目調など豊富なデザインが取り添えられているので外観上も優れた建築が可能になります。
また光触媒によってコーティングされた窯業系サイディングなどによって、短所でもある耐久性を向上させる製品が実用化されています。

 

金属系サイディング

金属系サイディングとは金属板を成形・加工して断熱材で裏打ちした建材のことです。
その素材によって溶融亜鉛メッキ鋼板・ガルバリウム鋼板・アルミニウム鋼板・ステンレス鋼板などがあります。
種類によって耐久性・費用に大きな差があります。
金属独特の質感のある建築を実現します。
窯業系サイディング同様に豊富な種類があります。

 

樹脂系サイディング

塩化ビニル樹脂で作られたサイディングです。
非常に軽い素材で耐久性・耐候性に優れています。柔らかい素材のため劣化などの心配もありません。
顔料が練りこんであるため再塗装は基本的に不要でメンテナンス性に優れています。
しかしながら耐火性がないので国内でのシェアは少ないのが現状です。

 

モルタル仕上げ

モルタル仕上げとは砂・セメント・水を混ぜ合わせたモルタル素材で仕上げられた外壁のことです。
防火性があり継ぎ目も不要なので自由な形状に対応できるデザイン自由度の高い外壁材です。
仕上げの工法によって多彩な表情で建物を表現できるのが特徴です。
コンクリートの素材にそのまま透明の塗装を施した「打放しコンクリート仕上げ」もこの分類に含みます。
その一方で工場で生産される現場での施工となるので職人の腕や品質管理の良否によってその仕上り・耐久性に差異が出ます。
適切な施工を行えば30年以上の耐用年数がありますが、ひび割れ・カビや汚れなどが発生しやすいので定期的なメンテナンスが必要となります。

 

タイル

タイルとは粘土を主成分にした原料を板状にして焼き固めた建材のことです。
多くのメーカーで多くの種類が製作されているので色々な表情を作り出すことができます。
硬く傷や摩耗がつきにくい・紫外線・変色などの経年変化がほとんど無いことから耐久性には非常に優れています。
吸水しない材料なので雨の侵入などを防ぎますが時間経過と共に「浮き」「剥がれ」などが発しする場合もあり注意が必要です。

 

石材

石材は文字通り石を板状にした建材をいいます。石材の長所はなんといってもその高級感・重厚感にあります。
耐久性・耐火性・耐熱性が強く、古代から建築の外装材として世界中で使用されてきました。
石には採掘場所によって色々な種類がありますが溶岩石などの遠赤外線など放射線を放出し多孔質な石は環境作りにも貢献しています。

長所を挙げると以下の通りです。

●建物の重厚感・高級感が出る。
●耐久性・耐火性・耐熱性が高い。
●溶岩石など種類によっては遠赤外線を放出するのでエコな建物になる。

一方、短所をあげると以下の通りです。

●重量があり家に負荷がかかる。
●施工費が比較的高い。

 

外壁材の選定

では自ら外壁材を選ぶ場合にはどの外壁材を選ぶべきでしょうか。それには大きく以下の3つの視点から選ぶべきです。

・コストパフォーマンス
・メンテナンス性・耐久性
・デザイン性

外壁のコストは建築コストの中でも大きな割合を占めるため、全体建築コストに大きな影響を与えます。
同じ材料でも安すぎるものなどを使用するにはその実績などもきちんと調査した上で使用する必要があります。
目線に入りやすいエントランスや一階部分のみにタイル・石材などを使用して高級感・耐久性を高めながらコストパフォーマンスを向上させるのもありです。
バランスを取って選定することが大事です。
メンテナンス性・耐久性については建築する環境や建物の規模などを考慮しての選定がポイントとなります。
例えば、海岸近くに立てる建物には金属系サイディング材を避ける・重量がある石材はエントランスなど一部に使用するなどです。
デザイン性についてはただ高価な建材を使用するという視点ではなく、その建物に適合した建材を使用することが重要です。
例えば、曲面や凹凸のあるデザインの建築に関してはモルタル仕上げにする・周囲の自然環境に馴染むようなタイル・石材を使用するなどです。
何れにしてもそれぞれの建材の長所・短所をよく理解して検討しながらその建物に合った外壁材を選定することをお勧めいたします。

 

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